花も実もある楽しい読書

外資系父ちゃんがおすすめする50冊

「ぼくは、世界一楽しいサラリーマン」 石渡晃一 毎日こうありたい

 毎朝、出社が楽しみで、ベッドから飛び起きる本

 表紙扉のこの言葉通りになれば、人生は大分楽しい。

  会社での仕事に閉塞感を感じている人に、今の会社の中でも、もっと楽しく仕事をする方法はあるんだと気付かせてくれる89のコトバ。読んで勉強する「自己啓発本」ではありません。コピーライターでもある著者が、サラリーマンに送る応援歌、気付きを与える詩集という感じかもしれません。人生に悩める若者に「刺さる歌」があるように、社内での評価やキャリアに悩むサラリーマンに「響くコトバ」がたくさんあります。

君はルフィ。会社は夢をかなえる冒険島だ

君が夢を叶えようとしたときに、必要になるものってなんだろうか?お金?仲間?電話やウェブとかの通信手段?アジト?人脈?…その全部?で、それが全部そろっている場所があるといったら驚くだろうか。それは、いまきみが働いている「会社」だ。実は必要なものは意外に近いところに、一式コンプリートされていたってわけ。

会社と言う場所は、スゴい資源のカタマリだ。

一緒に仕事を進めていける有能な同僚。社内で培われてきたノウハウ。長年かけて育まれた対外的な信用。便利な一等地に構えられたオフィス。個人では絶対に手に入らない情報。そして個人とは比べ物にならない資本力。

こうしたリソースを個人の力でそろえようとしたら、とんでもないエネルギーと年月が必要だ。でも会社にはすでにそれがある。それを全部タダで駆使できるのが「サラリーマン」と言う立場だ。

上手く活用すれば、自分の能力を超えたリソースを使って、自分の想像を超えたリターンが得られる可能性だってあるんだ。

世界を変えたいなら「会社」を使え

世界を変えたいから、独立する。世界を良くしたいから、フリーランスになって頑張る。素晴らしいことだ。否定すべきものではまったくない。ただ、一方でサラリーマンだって世界を変えることができる。むしろ、サラリーマンの方が「大きく」世界を変える可能性がある。

会社は、君の武器だ。

いま、君が持っているものが刀だけだとしても、会社は銃であり、大砲だ。そして、戦車であり、軍艦なんだ。そんなすごいものを使わないでどうする?やりたいことを思いっきりやるために、会社を使いたおそう。

仕事はシンプルなゲーム。戦略を練り、実行する。部長も、専務も、社長も、自分のアプリケーションのひとつだと思って使いこなせばいい。

これはきみの人生だ。きみの人生の主導権を取り返そう。 会社は仕事をやらされる場ではない。会社はやりたいことを実現できる場所なんだ。独立すれば、武器はゼロかもしれない。丸腰だ。会社を使って何かできないか、考えてみるんだ。

「会社で何をやるか」じゃない。「何をやりたいか」が先

さて、あらためて聞いてみよう。きみがやりたいことはなんだろうか。とても人前では言えないような無茶な夢だって、会社の業務内容と全然関係ないようなことだって、かまわない。「本音すぎて公言できない」と思ってしまうような夢こそ、きみの正直な欲求だ。

「やりたい事を仕事にする」じゃなくて「仕事を使ってやりたいことをやっちゃう」

 サラリーマンでいたら、一生、自分がやりたいことは出来ない」、そんなふうに思っていないか?自分がやりたいことと、会社がやりたいことは別だと思っていないか?その考えは、いますぐ捨てよう。「自分がやりたいこと」と「会社がやりたいこと」を重ねることは、意外と簡単にできる。

経理だろうが営業だろうが、すべての仕事はクリエイティブだ

ぼくはクリエイティブディレクターだ。「こんなことやったらおもしろいんじゃない?」「こういうものがあったら、みんな喜んでくれるんじゃない?」いろいろなクライアントにアイデアを提案して、実行していく仕事だ。

そういうぼくが「仕事を楽しめ」なんて言うと、「そういう仕事だから、仕事が楽しいんじゃないの?」と言われることがある。でも、そんなことはないと断言したい。

どんな仕事もクリエイティビティがあれば楽しくなる。

ぼくが営業をしたって、接客をしたって、同じように楽しめる自信はある。楽しさに職種、業種は関係ないんだ。

たとえば、経理だったら「いかに速く仕事をするか」ゲームのように楽しんでみたらどうだろう?社員の書類の提出率を上げるために、どうやったらみんなが気持ちよく書類を提出するようになってくれるかを工夫するのはどうだろう。

どんな仕事もクリエイティビティがあれば楽しくなる。ゲーム、工夫、実験。ルーティンワークを楽しもうとする姿勢。

やるべきことをさっさと終わらせて、成果を出している者に会社は何も言わない。「ひとりカイゼン計画」で期待を越えろ。

理想の10年後は今のきみがつくるんだ。さあ、もっと仕事を楽しもう。新しい働き方をつくるんだ。

筋肉ムキムキの社畜は策を軽々と飛び越える

社畜という言葉がある。会社に飼われた家畜、自虐的で悲しい言葉だ。自分のことを社畜だと語る人は、会社という側から逃れられない自分をどこかで皮肉っているのだろう。羊みたいに従順で、会社の言うことに逆らえない自分の立場を、諦めつつ、受け入れている。

同じように会社の柵の中で生きていても、全身がムキムキの、筋肉を鍛えあげたマッチョな羊もいる。そんなマッチョな羊は、作られた柵を軽々と飛び越えて柵を壊すことだってできるだろう。

毎日の仕事を全力で楽しんでいれば、気づかないうちに、柵を飛び越えたり、壊したりできるくらいの力が手に入る。じゃあ、最初から野に放たれて企業家として生きればいいじゃないかという意見もあるだろう。しかし、会社という柵すら自分の力で乗り越えられないようなか弱い子羊が一度野に出たら、すぐに狼に食べられるのがオチだ。

社畜社畜と言うけれど、会社は会社という柵でで社員を守っているのだ。いずれ柵から飛び出したいのだとしてもまずは柵の中で力をつければいい。じっくりトレーニングを繰り返すんだ。

社畜が社畜でなくなった時、オオカミすらびびらせるようなパワーがついているはずだ

顔を合わせて話すと、メールよりも早く真意を共有できるし、二人の知恵が合わさってよりよいアイディアも生まれやすい。

いつでも好きなときに、同僚や上司と話ができる。これも実は、サラリーマンの特権なのだ。

話そう。 

 

会社の全員と飲もう。

彼らのことを知りたいし、ぼくのことも知ってほしいから。人を好きになるのには、「努力」も必要だ。興味を持って、もたれて、積極的にコミュニケーションを取りにいく、取られると、理解が生まれて、好きになる。お互いに。

 

転職する、異動する、今のポジションにとどまる。

どの選択肢を選んだとしても、楽しめる自信が出てきた。どの道を選んだとしても、正解ではなく、いかにその道を充実させるか。

 

決断は3秒

だって、どちらを選んでも結果はたいして変わらないのだから。

大事なのは、決断したあと。

自分で選んで出した答えが、うまくいくようにベストを尽くす。

 

「セルフインタビュー」をしよう

セルフインタビューのいいところは、たくさんある。まず、勝手な質問に答えることで、自分の中でモヤモヤしていたことがくっきりしてくる。言いたいことを瞬間的にまとめる能力が高まる。テレビのコメンテーターや、しょっちゅうトークショーをやっている人は、質問に答えるのが早いし、うまい。彼らのうまさの秘訣は「慣れ」だと思う。

質問は、自分の好きなことでいい。的確に答える癖をつけよう。

 

ぼくは、世界一楽しいサラリーマン---会社をやめずに自由に働く89のコトバ

ぼくは、世界一楽しいサラリーマン---会社をやめずに自由に働く89のコトバ